材料選定における品質向上・コストダウン事例

Ⅱ-2.SUS304からSUS440Cへの材料変更によるコストダウンのポイント-1

Before
SUS304は金型製作において一般的な材料で耐錆性に優れています。高硬度を求める場合、硬質クロムメッキを施すこともありますが、メッキ層が凸部に集中しやすく、角にバリが生じて寸法が狂ってしまう場合があります。メッキ層が硬いためバリ取りも困難です。硬質クロムメッキは高硬度を実現できますが、必ずしも精度まで保障するものではありません。
After
SUS440Cであれば、硬質クロムメッキほどとはいきませんが、SKD11と同等の硬度が得られるため、メッキ処理が不要になることもあります。メッキ層の凹凸による寸法誤差が無く、高精度な寸法で仕上がるのもメリットです。
SUS304 は一般的な材料で、比較的値段が安いですが、精度を求めるのであればSUS440Cを推奨いたします。材料単価は少々上がりますが、バリ取りを含めたメッキにかかるコストや送料が軽減されることを考慮するとメリットがあります。追加工が発生した場合、硬度が高いため切削加工には適しませんが、放電加工機を使用すれば何ら問題はありません。

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